スピリチュアル 神秘的ゆえの詐欺に注意

今コロナで話題のWHOでは、人間の健康を理解する時、身体感覚的な現象を超越して得た霊的スピリチュアリティも研究対象です。
また米国においてはスピリチュアルの意味は特定の信仰心というよりも奉仕,自己犠牲,無償の愛といった要素として理解されているとします。

WHOも米国もスピリチュアルを宗教から切り離そうとしていますね。

日本でもスピリチュアルケアとして研究は進んでいて医療・心理・教育・社会政策・宗教 等の各分野の研究者がその定義をしています。
例えば「個人の生きる根元的エネルギーとなるものであり、存在の意味に関わるもの」とし、各分野の立場からいろいろな人が定義しています。

「根元的」「存在」「究極」等 その表現は多様ですが、哲学的なものが多いように感じます。

スピリチュアルは神秘的

一方、前記のスピリチュアルケアとは異なる次元の神秘的なものとして、日常で接するスピリチュアルといった場合、「驚くような神秘的なこと」が主のように見えます。哲学的というよりは、神秘的なものです。
例えば
・大きな成功をしている人は、こっそりスピリチュアルを活用している
・信じないと、何か大きな富をつかんでも生き霊たちに奪われる
霊能力、宇宙意識、エンジェルナンバー、引き寄せの法則、ヒーリング、守護霊さまのガイドなど様々なカテゴリーがあるそうです。

神秘的スピリチュアルからのメッセージ

(1)運命の人が現れるサイン
  :「中途半端な恋愛にいきなり終止符が打たれる」
(2)恋人ができるサイン
  :「『222』と繰り返し出会う」 
(3)結婚が近いサイン
  :「ロイヤルブルーの夢を見る」
(4)仕事で成功するサイン
  :「ヘビの夢を繰り返し見る」
(5)お金が貯まるサイン
  :「トイレの夢を繰り返し見る」

(1),(2)はたまたまですが、
(3),(4),(5)は、夢をみることでメッセージを受け取る、ということですね。
特に興味あるのは(5)で、トイレの神さまの寵愛を受けているサインです。トイレの神さまの正体は豊穣の女神で、安定した金運をあなたに届けてくる、というものだそうです。
私はあまり夢を見ないので、残念です。
トイレの夢をたくさん見たいなあ~。夢を見る必要があるのか。ちょっと難しいかな。
そういえば、ちょっと前に「トイレの神様」っていう歌があったな・・・。どうでもよいけど。

スピリチュアル詐欺事例

もちろん世間には、誠意をもってスピリチュアルの仕事をしている人も少なくありません。ちゃんとしたヒーラーやセラピストと胡散臭い詐欺師を見分けられるよう、スピリチュアル詐欺の被害の例を少し見てみましょう。

1)スピリチュアルジプシーとなり、300万円を散財
腕のいい?セラピストの自宅サロンへ行き、そのセラピストに憧れ、紹介された3時間30万円のセミナーに参加。セミナーに繰り返し参加し300万円。

2)波動を上げるためのスピリチュアルグッズを次々購入
スピリチュアルのことがたくさん書かれたブログにのめり込む。そのブログ運営者は「天使が見えるヒーラー」でした。波動が高ければだれでも天使が見えると・・・
「波動が上がるパワーストーン」「波動が上がるオイル」を次々購入。

3)もっと豊かになるための高額セミナーに参加、100万円を支払う
子持ち、バツイチ。起業するためセミナー、勉強会に参加。「スピリチュアル活用で豊かになれる」というお茶会の様子をSNSで発見。参加費は千円。人脈を拡げる為にも参加。
お茶会主催者はカリスマブロガー。スピリチュアルに目覚めて年商一桁アップ。
豊かになれるスピリチュアルセミナーに100万円支払い。

詐欺を避けよう

何かこれをしたい、という自分の欲求が先ずあります。これ自身は良いことですね。そして、セミナーに参加した。そして、セミナーでは関連商品を販売していたので、それを購入した。この流れの中に特に問題はありません。一部を除いて。
詐欺であるのは支払い金額が高額であるという一点です。
・セミナー参加費が異常に高い
・商品が異常に高い

今回の事例ではセミナーには自らが決めて参加して購入しています。
購入を含め投資をしないことは、自分が「決めたことを前に進めない」に感じてしまうのですかね。
そこが詐欺師の狙いです。
セミナーに行くなら、ものは買わない、ひと呼吸置く、と決めて参加しましょう。予算を決めて参加しましょう。
後からは買えませんよ、と言われても”問題ないですよ”と答えましょう。

またこの手の詐欺は(詐欺する側がもちろん悪い訳ですが)被害者が過大なリターンを期待しすぎていることに起因する、と思う。詐欺師はそこを突いてくる。今一度立ち止まりましょう。


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