ユーチューバーはクリエイターか

クリエイターは「criative」創造的な人である。調べるまでもないかもしれませんが、創造的とは日本国語大辞典によれば「新しいものを自分の考えや技術などで初めてつくりだすさま。」とある。
クリエーターは「only oneを生み出す人」ですかね。

クリエーターという呼び方は最近のこと

音楽家、芸術家、美術家、伝統工芸家、小説家、映画監督、映画俳優、漫画家、芸人からイラストレーター、アートディレクター、○○デザイナー、アニメーター、など昔からクリエイティブな職業は多々あります。

近年のクリエイターとつく職業はどんなものがあるか?
・CGクリエイター
・YouTubeクリエイター
・ゲームクリエイター
・Webクリエイター
・映像クリエイター
・ヘアメイククリエイター
・フードクリエイター
・美爪クリエイター
他にも多々あるようです。

少し安易にクリエイターという言葉を使っているようにも思えます。
クリエイターを名乗るとなにかかっこいいですよね。
確かに、映像として唯一のものを作りましたとか、髪型として唯一の形にしましたとか、少し勉強すれば作れる唯一のものはあります。
でもそれが出来てもクリエイターとは呼ばれませんよね。
クリエイターは単一の表面的なスキルではなく、もっと技を磨くことで得るスキル、もっと多岐にわたるスキルを必要とすると思います。

クリエイターに必要なこととは

最も大事なのは企画力と指揮能力(行動力)と一つの(核となる)スキルの3要素が必要だと思います。
そしてものを作り出すのに必要な多くのスキルについても理解していることです。ここで言うスキルはアイデア力、デザイン力、マーケティング力、ライティング力、グラフィック能力、プログラミングスキルなどで、理解しているとは少しはチャレンジしたことがある、勉強したことがあるというレベルでも良いと想定しているからです。

これら複数のスキルを1人で有することができればすごいですね。更に高いレベルで複数のスキルを有すれば、まさにクリエイターです。このようなスーパーマンではなく、企画力と行動力は有するが、他の多くのスキルを理解していることで、一つの専門家では生み出せない次元の異なるonly oneが生み出せます。
松任谷正隆は音楽プロデューサーとして、シンガーソングライターであるユーミンを上手く演出しています。彼はユーミンの持つ才能を有していないが、ユーミンの才能をよく理解し、その才能を生かすためにどんなスキルが必要かを理解している、と思います。
彼はクリエイターであり、ユーチューバーではないでしょう。

ユーチューバーのクリエイター度

どの世界でもですが、三流のアマチュアから超一流のプロもいます。
たまたま撮影した動画がおもしろいので、単にYouTubeに動画をアップしましたという人もいます。
あるいは、日常の出来事、為になることなどを継続的にアップする人もいます。

次に、おもしろい動画を企画して、より良い動画作りを進めていく人がいます。どこをどうすればよりおもしろさを伝えられるかを考え、伝え方などそのためのスキルを身につける人ですね。

更におもしろい動画を企画したが自らのスキルでは追いつかない。この場合、他者のスキルを必要にします。この時、指揮能力(行動力)を発揮し動画作りを進めていく人もいます。この場合、人脈は必須ですね。そんな人脈を持つことでクリエイターとなり得る人もいるでしょう。サークル活動などの規模を想定しています。

もっと大きな規模になると映画作りとかイベント開催とかになってユーチューブ用の作品作りではなく、ついでにユーチューブにアップします、というものになると思います。

ユーチューバーはクリエイターか

ユーチューブに動画をアップした人は全てユーチューバーとします。

「たまたま撮った動画をアップした人はクリエイターか」の場合を考えてみます。

  • この人は、その動画を企画したわけではない。
  • ユーチューブにアップしようとしたことは行動力ある、とします。
  • 実際、動画アップすることができているが、これはスキルではなくマニュアルに沿っただけである。

3要素のうち1つはクリアしていますが、2つは該当しませんので、クリエイターではありません。

次に、「日常の出来事、為になることなどを継続的にアップする人」を考えてみます。

  • 何を作るかを企画しているし、
  • 行動力もあります。2つの要素はクリアしています。
  • 残る一つの(核となる)スキルがあるか否かの判断は難しいですね。より分かり易い動画とするためスキルを磨いて作品作りをしている人もいます。ただ、継続することで、編集作業などを続けていくうちにスキルアップしていくと思います。

どんな日常をアップするかを継続的に企画する必要があるので、この人は新人クリエイターです。

こう考えるとほとんどのユーチューバーはクリエイターですが、「ユーチューバーは必ずしもクリエイターとは言えない」となります。
生き残るユーチューバーがクリエイターかもしれません。

昔の評価されない芸術家も今ならユーチューバーとして評価を得るきっかけになります。
多くの日の目を見ないクリエイターが見出されるといいですね。


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