子供から大人そして組織の嘘

今日は「嘘」について書こうとタイトルを決めてみました。
私にとってはよく分からないテーマで、何を書けるかとネット検索して少し整理しながら考えてみました。

子供の嘘(遊びの嘘と防衛の嘘)

小さい頃、親から「嘘つきは泥棒の始まり」と諭されていました。
「何とかのフリ」とか「何とかごっこ」とかいう遊びの小さな嘘はいいのですが、怒られたりすると「そんなことはしていない」とかの反論のを言っていたと思います。これが泥棒の始まりですかね。
前者の小さな嘘を「遊びの嘘」、後者の反論の嘘を「防御の嘘」と言うそうです。

中学高校の頃の嘘(道徳的な嘘)

かなり古くて申し訳ないが高石ともやの「受験生ブルース」の歌詞にあるように相手を油断させるために”勉強は全然していない”と言う。人を騙して自らが利を得ようと嘘をつく人も出てくる頃となります。
このような嘘を「道徳的な嘘」と言うそうです。

大人の嘘

防御の嘘、道徳的な嘘はいずれも「自己利益」を得るためにつく嘘です。自己利益を追求することは自然なことで、残念ながら嘘をつくのは自然なことであり無くすことはできない。
多くの嘘が見られる場面は職場だそうです。仕事をサボる為の嘘が多く、体調不良(84%)、家族の緊急事態(65%)、通院(60%)、身内の不幸(31%)が主な理由です。

良い嘘と悪い嘘

「遊びの嘘」はフィクションを生みます。その発想を生む知恵が映画、漫画、ゲーム等エンタメの活性化に繋がるそうです。
嘘は悪いことばかりでは無く、「遊びの嘘」は良い嘘とされています。

『防御の嘘』とか『道徳的な嘘』は悪い嘘と言われています。自己利益を求めるために人を騙すことになるからです。
でも、自己防衛のため、あるいは自分や誰かの暴走防止のためにつく嘘は必ずしも悪い嘘ではないですね。

組織ぐるみの嘘

どこかのメーカのデータ改ざん問題、不正会計、杭打ち偽造、デザインのパクリ騒動、マスコミにも誤報など組織ぐるみの悪い嘘もあります。タチが悪い嘘ですね。
例としてコロナ禍でのトイレットペーパー不足があります。トイレットペーパーが無くなるとTwitterでの発信があった。それの真偽を確かめずにマスコミで報じたがためにその買い占めが中高年以上の人を中心に始まり、全世代へも広がった。もしかするとマスコミは軽いノリでワイドショーで報じただけかも知れません(私も真偽を確かめていませんが・・・)。

ロイタージャーナリズム研究所によれば、「報道を信じる人が多い国ランキング」で、日本は8位(43%)だそうです。組織ぐるみの嘘が増えれば、組織、報道を信じる人はもっと減るのでしょう。すでに、半分以上の人が信じていないというロイターの報道はちょっと疑わしいですが・・・

一方、最近になってだそうですが、嘘をつく理由として「協調性を高めるため」ということが注目されているそうです。
例えば、「嘘も方便」や「嘘から出たまこと」のように何かをか変えていく行為のための嘘(これも道徳的な嘘)など必要な嘘の場合もある、ということでしょうか。
組織においても、嘘は必ずしも悪だけではなく、まれに善の面もある。

まとめ

私にとっては大昔でありますが、開発初期段階の推定したデータで、推定値とは告げず、議論したことがあります。上司の許可はとっていましたが、今の時代ならば許されないでしょう。議論の相手は実測値として議論に参加しているわけですから。

このように、私も逆に、嘘をつかれていても不思議はないですね。きっと気づかない嘘をつかれていたような気がしてきました。

人は嘘をつきます。犯罪は論外ですが、どこまでが許されるのかですね。


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