定年間際 網膜剥離・頚椎ヘルニアによる連続入院の禍福

人間万事塞翁が馬。禍福は予想出来ない。この考えは、気持ちを楽にしてくれる。
未来は予想できないから生きているんですよね。
いつも福の連続であるはずもなく、禍の連続でもない。
そして、それぞれの禍も福もその大小も予想できない。

コロナ禍での禍福

今のコロナ禍は正に予想できない禍いの中にあります。
医療・飲食・小売・観光・スポーツなど対面が主の業界(例外もあるようですが)では今も試行錯誤の状態です。まだまだ社会的には禍いから抜け出せない状況です。
ただもう直ぐ福が来る、と私は楽観しています。
これも予想出来ない禍福かもしれません。

我が家としては、嫁いだ娘2人が、2人ともコロナ禍のなかで出産し、無事孫が生まれました。
こんな中でも福があります。
そして、あまり大きな声では言えませんが、私としてコロナ禍の影響はほとんどありません。
退職後、もともと家に閉じこもって外にはあまり出ない生活です。今はその延長に過ぎません。

さて、10年前のことですが、私の初めての入院に対する禍福を振り返ってみます。
定年前年の59才の時に、網膜剥離と頚椎椎間板ヘルニアの手術を連続して受けました。3ヶ月内での出来事でした。
この手術前後或いは手術中のことです。

網膜剥離での禍福

網膜剥離が発症した頃は比較的のんびりと仕事していました。
入院することになる月初めには、何ごともなく旅行にも行きました。
そして、その月末に異変が起き、突然視野が半分近く欠けてしまいました。
昔のように仕事最優先で過ごしていたならば、体調不良でも仕事していたかもしれません。
実はこれは恐ろしいことです。仕事に追われ自分を顧みる余裕などない状況ですから。
今頃、左眼は失明していてもおかしくありません。労災だ、と言いたくなるかもしれないほどの出来事になっていたかもしれません。
この頃、既に仕事の第一線から退いていからこそ、異常を感じて1日足らずで入院までこぎつけることができた、と強く思っています。

#仕事の第一線から退いたことで(禍)、早期入院できた(福)

網膜剥離の手術中のことです。
仰向けで、首の部分に枕を置いた姿勢です。座った時に上を向くような姿勢です。
局部麻酔ですので、意識はしっかりしています。そしてその手術中じっとしていられないのです。なにかいらいらします。他のことを考え気を紛らわそうとか太ももを抓ったりしますが、じっとしていられません。本当に真剣に手術を中断してもらおうかと思ったほどです。執刀医も困っているようでした。この感覚は何かが変でした。でもなんとかこの感覚とずっと戦いながら手術を終えることができました。
結果的にはやっと我慢できるレベルの違和感だったのですね。

眼科の手術前後の時期ですが、床屋で頭を洗う時にも違和感がありました。
その床屋は美容院と同じように仰向けでシャンプーを流すのですが、仰向けで首を曲げる姿勢が我慢できないのです。
手術前は我慢できるレベルでしたが、手術後は我慢できないのです。結局、床屋ではうつ伏せ姿勢で流すことで、イライラを緩和できました。

実はこのイライラ感は、頚椎椎間板ヘルニアの前兆でした。

#目の手術をしたことで(禍)、新たな病いを認識できた(福)

同時に白内障の手術も

網膜剥離の手術では、同時に白内障の手術も受けました。左眼だけです。
今は、左眼と右眼ではほんの少し色が違います。右眼は非常にうすい黄色のフィルターがかかっているように見えます。
私はもともと近眼ですので、眼内レンズでピントを「遠く」に合わせることもできたのですが、その時使っていたメガネの使うべくピント調整はしませんでした。
このことを今、ピント調整したほうが良かったかな、と少し反省しています。

ピント調整しても、左右の見え方のバランスは崩れますが、めがねで矯正するだけですからね。
そして、ピント調整して左眼だけでも裸眼で遠くが見えるということは便利なことではないか、と今は思っています。左眼で遠くを右眼で近くを見る、というのは便利そうですね。しまったことをしました。

でも、白内障(禍)も同時に治せました(福)

頚椎椎間板ヘルニアでの禍福

この病気の場合、先ずは手の指先から痺れを感じます。そして指全体(特に小指薬指だったかな?)で感じるようになり、手のひらの一部にも拡がってきます。
そして、足の指にもしびれを感じるようになってきます。
足まで痺れがきたら、もう迷うことなく検査です。遅いぐらいですね。
頚椎ですから、手と足の両方に症状が現れます。
腰椎ならば、足に現れます。

頚椎椎間板ヘルニアの手術は全身麻酔でしたので、何も覚えていません。
無事終了し、リハビリ中のことですが、首を固定するカラーを付けて階段を降りようとするのですが、首を動かすことが怖くて下を見ることができません。階段のステップが見えないのです。
見えないから怖くて階段を降りることができません。手すりに捕まりゆっくりゆっくり降ります。

#術後のリハビリがあることで(禍)、歩くことの怖さを認識できた(福)

これは大事なことです。きちんと下をみて階段を降りているか、雪の階段をどう降りるか。
前を見ずに進んでいないか。
歩くことの基本を教えてくれました。

(参考)
イカ墨ママの記事「私の白内障手術の前後」
私の白内障手術の前後


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