書写はいつから始めたらいいか?
〜子供の場合〜

3人の子どもが成長し、50才を過ぎてから書写の教室をやってます。現在の教室日は1週間に5日、1日に2〜3時間です。生徒数は5才児から大人まで年代はいろいろですが半数以上が小学校6年生までの子どもです。
今回は教室を運営して、いろいろなお子様に接してきて感じたことをまとめてみました。

〜なぜ「書写」なの? 
「習字」「書道」との違いは?〜

習字、書写、書道は同じようで、実はそれぞれ違いがあります。
『習字』は正しい筆順で「とめ」「はね」「はらい」を意識して文字の書き方を習うことです。
『書写』は小中学校の国語の授業の一部として行われています。お手本を見て、えんぴつや毛筆で整った文字を書き写すことです。
『書道』は高校の授業で行われています。
自分の個性や感情を文字で表現する芸術です。

書写は習字に含まれ、書道とは別物です

ここからは、教室へ入る”きっかけ”のいろいろなケースを紹介します。

〜いつから始めるのがいいか
(えんぴつ(硬筆)の場合)〜

★小さい子ども教室を教室に入れる場合、2つのタイプに分かれます。

  • えんぴつで線を書いて遊んだり、文字に興味があるようなので、学校に入るまでに正しい文字を習わせたい。
  • 保育園や幼稚園ではのびのび遊び、親子ともに小学校での勉強に少し慣れてきた夏休みの頃から習わせたい。

これは、親御さんの考えで、どちらも有りだと思います。
今は、女性もバリバリお仕事をしていて忙しいお母さんが多く、教室で字を教えてほしいというケースが増えています。

★大きい子ども(小学校3年〜5年、時には中学生)を教室に入れる場合

私が子どもだった昭和の半ばは、習い事の種類はあまり無くて、習字、そろばん、ピアノ、絵画、学習塾くらいでした。
今は、これらの習い事の他に、各種スポーツ、プログラミング、英語、バレエ、ダンスなど、いっぱいある中から、書写の教室に通う必要なしと考える親御さんも多く、子どもも他の習い事に忙しかったり、費用の面で 習わせたいが、他を優先する場合もあり、そういう事情もよくわかります。

そんな中で、高学年になり学校の懇談会で担任の先生から「字が汚くて読めない」とか「もっと丁寧に書けないと将来困りますよ」と言われ、慌てて「今からでも間に合いますか」と尋ねて来られます。

パソコンでレポートや資料を作る時代ですが、入学願書や履歴書は手書きです。

〜毛筆も習う必要があるのか〜

毛筆は、硬筆と同時に始める子もいますが、小学3年から本格的に毛筆が始まるので、小学校2年生ごろから併習する子もいます。
でも中には、「私は子供どもの頃に毛筆を習ったけれども、大人になって全然役立っていないからやらせません」とはっきり言われる親御さんもあり、ちょっとびっくりします。(わざわざ言わなくてもネー)

しかし、学校で毛筆が始まると今は全員の作品を教室に貼り出します。授業参観でそれを見て「やっぱり毛筆も習わせます」というケースがよくあります。
私が小学生の頃は毛筆も絵も上手な作品しか飾りませんでしたが、今は、全員平等に飾るのです。

毛筆の場合は、硬筆に比べて習っている子と、習っていない子の差はかなり大きいと思います。
勉強以外のもので得意なものが1つでもあると、自信に繋がりますから手軽に習える毛筆はお奨めです。

今回は書写を始める時期やきっかけについてのお話でした。


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